最新更新:10/19

 ●2005.10/17 寄せられた言葉

    

つかの間のひととき、小さなささやきに耳を澄ませる。
雨やどりをしているような、しんとした気持ちになりました。
                    写真家・ 川内倫子

甘酸っぱい感傷に危うく足をすくわれそうになりながら、
どこかこの映画がその着地点をきちんと見定めることが出来ているのは、
この思い出の分校の終焉を知った心の震えに支えられてのことだろう。
 野山に人知れず咲く花にも、枯れる時の悲しみがあるように、
ニッポンの根っ子の毛根の先端がプツリプツリと切られていく痛みは、
この分校の卒業生176人の胸の内だけに秘められてしまって、
果たしていいのだろうか。
失われた学校時代への記憶にはたしかに甘美な惜別の思いに満ち溢れているが、
この映画の終着点がさりげなく示す、逆修の思いに心打たれた。
それは、こうやって根っ子の先々を切り削んでいくニッポンは、
いかにその大木を誇ろうとも、いづれ倒れる運命にあることへの静かな啓示とも受けとめられるからだ。
      ドキュメンタリー映画監督 佐藤真「阿賀に生きる」「阿賀の記憶」


それは山の分校をまるで知らないわたしにも、かけがえのない真実を教えてくれる。彼女がほんとうに伝えたい守るべきものは守りながら、
今を生きている子どもたちと花と先生の鼓動を誠実に伝えてくれる。

    「トントンギコギコ図工の時間」「こどもの時間」監督
                        野中真理子

 ●アンケートより

*とても感動しました。小さいとき、どうしてたっけ、何してたっけ、とあのときの気持ちや感覚を、映画を見ながら自分の記憶の中にもぐっていって、手さぐりですこしずつ手にとっていくようでした。素敵なものがみれて、とても嬉しかったです。(21才/女性/学生)

*この世の中には耳だけでなく、目で、はだで、心できくこえが多くあることをあらためて感じます。
人間の原点ですね、この映画は。そして分校も。(女性/主婦)

*単なるノスタルジアではなく、子供を人間を取りまく世界の本当の姿を伝える普遍性を感じました。科学教育に携わるものの一人としても、人間と生きものや自然の世界との出会いや探求への最初の重要な一歩が記録されているようで、とても感銘を受けました。(30才・男性・研究機関職員)

*もう一度、自然、そして人とふれ合うことを「学習」としてだけでなく、「生きること」としてとらえていきたいと感じました。(20代/男性/小学校教諭)

*しぜがいっぱいあっていいなとおもいました。(8才・男の子)

*ここ数年観た映画の中で、まちがいなく、一番心に残る作品でした。(20才/男性/学生)